【ハイスターズ個別指導学院】2025年度(令和7年度) 千葉県公立高校 入試分析 [ 英語 ]

2025/04/05 カテゴリー:鴨川校 / 茂原校 / 成田校 / おゆみ野校 / 鎌取校

こんにちは!

ハイスターズ個別指導学院です。

 

全5回(それぞれ語、数学、英語、理科、社会)に分けて、2025年度(令和7年度)千葉県公立高校の入試分析をブログにのせます。

 

第3回は「英語」です。

 

 

英語:入試問題分析

 

「昨年度よりやや難化。読解力重視の入試」

 

〈難易度〉 昨年度よりやや難化

〈平均点予想〉 48点程度

 

〈総評〉

 

昨年度導入されたマークシート方式の構成・大問数・配点を踏襲しています。

問1~問6(リスニング・文法・英作文)に50点、問7~問9(読解問題)に残りの50点が配分されており、読解力を重視する傾向は今後も続くと考えられます。

 

マークシート導入当初と比較して、ミスを誘発しやすい紛らわしい選択肢が増加しました。

今年度は、これまであまり見られなかった『空所に入れるのに適当でない選択肢』を選ぶ形式の問題も出題されました。

このように、単純には選べず精読が求められる問題は、今後さらに増加すると考えられるため、注意が必要です。

 

また近年、難易度の高い単語・連語・熟語(例:translate, be scared of, fall in love with)が注釈なしで本文や選択肢に含まれる傾向があります。

そのため、教科書の重要単語を暗記するだけでは、読解が難しい入試となっています。

 

高得点を目指すには、まず豊富な語彙力を身につけることが不可欠です。

その上で、過去問演習などを通して読解力と解答スピードを鍛えることが重要となります。

 


 

大問1~大問4「リスニング」:標準

 

問1、問3は昨年度と同程度の難易度でした。

問2のイラスト問題は、比較表現などが昨年度より分かりやすいため、得点しやすかったと考えられます。

問4は、昨年度まで見られた同義文完成の形式ではありませんでしたが、読まれる文章の要点を正確に捉える必要があり、やや難しかったと考えられます。

 

 

 

大問5「文法(語形変化・語順整序)」:標準

 

語形変化では、これまでの入試であまり出題されなかった単語が問われたため、昨年度より難しかったと言えます。

とはいえ、教科書範囲内の単語であることに変わりはないため、特に不規則変化動詞は確実に暗記しておくことが望ましいです。

 

語順整序では、近年頻出の『仮定法』が出題された一方、あまり見慣れない『後置修飾(慣用表現)』や『不定詞と第5文型の複合問題』が出題されたため、やや得点しにくかったと考えられます。

文法問題においても、日頃から多くの英文に触れ、多様な表現に慣れておくことが正答率向上につながるでしょう。

 

 

 

大問6「条件英作文」:基礎

 

非常に分かりやすい状況設定で、書ける内容の自由度も高かったため、昨年度に比べて取り組みやすい問題でした。

中学2年生レベルの英語力で十分書ける内容であり、中学校でのライティング活動などが活かせる問題でした。

 

 

 

大問7「長文読解」:標準

 

(1)は、昨年度同様300語程度の長文でしたが、『空所に入れるのに適当でない選択肢』を選ぶ問題など、精読を要する設問が多く、時間を要したと考えられます。

一方で、定番の『要約文中の空所補充問題』は、前後の文脈から解答できるものが多く、比較的平易でした。

(2)の図表に関する問題は、昨年度と同程度の難易度で、取り組みやすかったでしょう。

 

 

 

大問8「長文読解」:標準

 

語数は昨年度とほぼ同じ約450語でした。

問題形式は『脱文補充』『条件英作文』『空所補充』『内容一致』とほぼ例年通りでしたが、問7と同様に『空所に入れるのに適当でない選択肢』を選ぶ問題が出題され、より精読が求められました。

また、『条件英作文』は、従来は本文を参考にしつつ自分で英文を作成する形式でしたが、今回は本文から適切な箇所を抜き出すだけで解答できるものでした。

そのため、過去問演習の経験から自力で英文を作成しようとした受験生は、かえって時間を要した可能性があります。

使用されている語彙のレベルは、今回の読解問題の中では最も高く、encourageやdepressedなどが注釈なしで使われていました。

なお近年、複数の長文で使われる可能性のある単語の注釈は、最初に出現する大問にのみ記載される傾向があります。

そのため、大問を順番通りに解かない場合、注釈を見逃す可能性があります。

問題を解く順番に関わらず、最初に注釈全体に目を通しておくとよいでしょう。

 

 

 

大問9「対話文読解」:基礎

 

昨年度同様、日常的な対話文であり、前後の文脈から解答できる設問がほとんどだったため、取り組みやすい問題でした。

ただし、紛らわしい選択肢も見られるため、各選択肢を丁寧に吟味する必要があるでしょう。

 


 

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